シャノアールグループ、ベローチェは8割の店舗が喫煙ブース設置で分煙へ

以前のコラムで、ドトールコーヒーの分煙について解説しました。ドトールなどの喫茶チェーン店をはじめ、個人喫茶店も、『喫茶店』という部類は愛煙家のお客が多いことでも有名です。珈琲とお酒はセットで嗜好であるという考えを持った方も多いのでしょう。

顧客満足度1位のコーヒー店『ドトール』の人気の秘密は、分煙対策にあった?

その、喫茶チェーン店である、ベローチェをはじめ全国に182店舗を構えるシャノアールグループも、4月1日に施行された改正健康増進法に基づき、屋内全面禁煙へ踏み切ったということです。

ただ、シャノアールグループは喫煙者非喫煙者の双方にとって居心地の良い空間作りを提供するため、182店舗中、147店舗に喫煙ブースを設置するため、改装工事を実施しました。そこで本記事では、ベローチェをはじめ、多くの喫茶店などのカフェブランドを立ち上げるシャノアールが行ったベローチェの分煙対策について解説してまいります。

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愛煙家に支持されるベローチェ

とある調査によると、ベローチェは2018年の時点で吉祥寺店以外の店舗は分煙対策のための整備準備はしていたものの、当時吉祥寺店のみ『禁煙席』がなく、いわば店内のどこでも喫煙ができる状態であったといいます。実際に調査時に吉祥寺店の店内に20人以上いたお客のうちほとんどのお客が喫煙をしている状態でした。

喫煙席がなかったのは吉祥寺店のみですが、他の店舗については禁煙席と喫煙席があり喫煙者は喫煙席であれば自由にたばこを吸いながらコーヒーを飲むことができるといった具合です。そのようなことからか、ネット上には『喫煙者にやさしい』という口コミも多数見受けられ、喫煙者によく利用される代表的な店舗であるといえるでしょう。
ただ、確かに、喫煙者にとっては制限されずにたばこを自由に吸うことができるというのはうれしいメリットかもしれませんが、非喫煙者の中には『煙が気になるから来店できない』という悩みを抱えた方がいたかもしれないという点は当然否めません。

ベローチェの分煙に対する考え方について

そんな、『喫煙席』がない店舗もあるほどの喫煙のイメージが強いベローチェも4月1日に施行された改正健康増進法、また、都の受動喫煙防止対策条例に基づいて、分煙、または屋内禁煙の措置を取らなければならなくなりました。

ここからは、ベローチェが行った分煙対策と、分煙に対する考え方について解説してまいります。

広めにとられた喫煙室

特に、神宮球場近くのベローチェでは、禁煙席が170席、喫煙席が110席とほとんど双方の差がない形での喫煙席の提供となっています。ただ、この喫煙席というのは法令によりますと『紙巻きたばこの喫煙をしながら飲食はできない』と決められておりますので、おそらく加熱式たばこのみの喫煙席となることが予想できます。

いずれにせよ、他のコーヒーチェーン店や喫茶店と比較しても、ベローチェの喫煙席と禁煙席の占有率がほぼ同じということは珍しいといっても過言ではありません。

それだけ愛煙家の来店が多いということでしょう

パーテーションによる区切り

そもそも屋内で分煙をする場合は、禁煙室に煙がいかないための対策として『技術的基準』という基準が定められています。

技術的基準については下記の記事でも詳しく解説しておりますのでご覧ください

喫煙室を設置する際の技術的基準とは?適切な基準を知って効果的な分煙対策をしよう

ベローチェにおける分煙では禁煙席と喫煙席の境界は、床から天井までの間仕切りを⽴ててエリアを明確に区分し、ガラスを使⽤することで⾒通しのよい開放的な空間にしています。喫煙席出⼊⼝は、お手洗いやレジなどスムーズに行き来できるように扉はついておりません。
尤も、この『ガラス張りの区画』が喫煙客にやさしいといわれる部分であり、開放的な空間がゆっくりとした時間を過ごすことができるヒケツといえるでしょう。

禁煙席への煙の流れを防ぐ『風流』

また、開⼝部には常に風速0.2m/秒以上の⼀⽅向の風が流れる状態をつくることで、煙が禁煙席に漏れ出ることを防いでいます。この数値はに厚生労働省が定める分煙における技術的基準に合致するものですので、非喫煙者も安心してカフェタイムを楽しむことができます。

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分煙は非喫煙者も喫煙者も安心して過ごせる空間作り

このような、ベローチェの取り組みから見ても、分煙は非喫煙者も喫煙者も安心して過ごすことのできる空間作りのための対策とも言えます。

特に、珈琲店をはじめ喫茶店は、JTの調査によると、『来店するときの条件』の1位は『たばこが吸えること』でした。さらにその意見は全体の60%を占めています。とくにベローチェの場合は、これまでも愛煙家の来店が多かったことから、双方が安心して過ごすことのできる空間作りは非常に有効的です。

リピート増加のために知っておくべき喫煙者の来店条件とは?

まとめ

本記事では、シャノアールグループが行った分煙対策を、特に愛煙家の来店の多い喫茶店ベローチェの例を挙げてご紹介しました。4月1日、受動喫煙防止対策条例や改正健康増進法が施行されたことにより、愛煙家の中には『肩身が狭い』と感じている方も少なくないようです。

分煙対策をせずに、店内を全面禁煙としてしまうのは確かにコストもかからず非常に手っ取り早い方法ではあるのですが、愛煙家の来店が多かった喫茶店や珈琲店、居酒屋は相当な痛手となってしまう可能性ももちろんあります。

ベローチェのような、喫煙者も非喫煙者もどちらも居心地の良い空間作りで、より良いお店作りをしていきませんか。

喫茶店の分煙対策方法は下記記事にもご紹介しておりますので是非ご覧ください。また、分煙に関するお問い合わせはお問い合わせ窓口から随時受け付けておりますのでお気軽にご相談ください。

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小規模飲食店でも可能な分煙方法とは