走る喫煙車『分煙マナーバス』の分煙対策方法と、その活用事例

4月の改正健康増進法の施行に向けて、飲食店をはじめとした様々な店舗においてその対応が迫られているのが現状です。これにより原則として屋内禁煙となるわけですが、屋外は基本例外とされているとはいえ、人が多く集まる施設やイベント会場などにおいても受動喫煙対策をすることが推奨されます。

そんな中、移動ができる喫煙所として、『分煙マナーバス』が登場しました。今回は、分煙マナーバスの分煙対策方法と、活用事例、そしてその対策法を実店舗へ活用することができるのかという点について言及していきます。

分煙マナーバスとは

『分煙マナーバス』とは静岡や愛知において車の買取事業を行っている、ビッグウェーブホールディングスが開発した移動式の喫煙所を指します。このように、バスを利用した移動式の喫煙所は同社が初めてであり、他に類例はありません。

http://www.073.co.jp/bunen_bus/

分煙マナーバスの開発の経緯

同社社長によると、イベント会場などの人の集まる場所での分煙をどうすべきかという思いから開発に至ったのだと言います。確かに、イベント会場などにおいて、テントやパーテーションなどで区画をつくり、灰皿をおいても、その中は煙でもくもくになり、煙も外に逃げ出してしまいます。そこで、バスを利用することで閉ざされた空間を作ることができる上に、電源も確保できるため、外に煙が出ていかないシステムの開発に成功しました。

たばこの煙を分解し屋外に放出が可能

車内の両側に灰皿が備え付けられており、タバコの煙は空調により『煙分解システム』へと運ばれ、車外に無煙、無臭の空気が放出することが可能です。
また、蓄電機能により、エンジンをかけなくとも最大20時間の稼働が可能であるといいます。

無水式灰皿の開発も成功

ビッグウェーブホールディングスは、水を使わない「無水式灰皿」も新たに開発しています。通常は灰皿に消火用の水を溜めますが、タバコで汚れたその水を捨てるのにも環境問題的に抵抗があります。無水式灰皿は、内部を真空状態にすることで火を消し、煙は分煙システムに流れていくというものですので、汚水を垂れ流しにする心配はありません。

イベントへの出張も可能

この『分煙マナーバス』は突発的なイベント会場への出張が可能です。屋内で開催されるバザーなどのイベントや、大学などの施設で開催される文化祭、はたまた屋外で開催されるイベントにおいても分煙マナーバスを出張させることで、たばこを吸う人と吸わない人が共存できる環境を作り出すことができます。

災害時の活躍も期待できる

イベント会場などにおいては、喫煙ブースをレンタルするという方法もありますが、『分煙マナーバス』の利用用途として、もう一点挙げられるのが、災害支援です。

分煙マナーバスにはソーラーパネルが搭載されており、電力供給が可能です。また、スマホの充電や、赤ちゃんのミルク用のお湯を沸かすこともできます。ビッグウェーブホールディングスによると、フル充電の状態でエンジンを稼働させることなく、約5000台の携帯電話を充電させることが可能であるといいます。

このように、万が一災害が起こった際にも非常電源車として活躍することが可能です。

■分煙マナーバスの活用事例

この分煙マナーバスは、1時間1万円での出張が可能です。これまで実際に、静岡県で行われた秋の園芸市と、サッカーJリーグ『清水エスパルス』の試合会場に出張をし活用されています。前者はこれまで公園のベンチに設置されていた灰皿を分煙マナーバスに置き換えて設置、後者はハーフタイムの間に多くの利用者が分煙マナーバスを利用したそうです。

今後、分煙対策が広がっていく中で、このように屋外で開催されるイベントにおいても、分煙対策が迫られてくるといえます。また、屋内で開催されるイベントでも分煙マナーバスを活用することで、集客効果につながったり、顧客満足度の向上につながるかもしれません。

■分煙マナーバスの対策法を活かした実店舗への利活用

まず、分煙マナーバスによる分煙対策法の特徴をまとめると、主に下記6つが挙げられます。

  • 自社開発の無水灰皿
  • LED証明で省エネ
  • 人感センサーで人の込み具合を認知
  • 空調で空気の流れを作って分煙システムへ
  • 自社開発の煙分解システム
  • 放出される排気はたばこの煙を分解、脱臭
  • 外部に煙を出さない為のエアーカーテン

引用元 http://www.073.co.jp/bunen_bus/

これから実店舗において、分煙対策をする場合、エアーカーテンで分煙したり、脱臭システムを導入して分煙したり、様々な方法で分煙対策を行うと思います。その場合、これまでより電気代が上がってしまったり、喫煙ブースに人が込み合ってしまったりしてクレームにつながってしまうと、もとも子もありません。

分煙マナーバスは、もともとバスであり、蓄電をして20時間の稼働の中で機能をはたしていますので、省エネ機能が充実しているといえます。実店舗で分煙を行う場合も、LED証明を採用している喫煙ブースを採用することで、分煙機にかかるランニングコストを少しずつ抑えることができるかもしれません。

また、喫煙エリアを構築するにしても、喫煙ボックスを設置するにしても、禁煙室よりひろい範囲をカバーすることはなかなかできない場合が多いのではないでしょうか。その際、場合によっては喫煙スペースが混雑することも考えられますので、人感センサーを設置すると、事前に混雑を防ぐことができます。

更に、今後、無水灰皿や煙の分解システムなどがその他のサービスにも適用されるようになってくると、更に気持ちの良い環境作りをすることが可能になっていくでしょう。

■まとめ

『分煙マナーバス』は屋外でも屋内でも、環境に優しく、人にも優しい環境を提供することができます。4月に改正健康増進法が施行されると、多くの施設で原則屋内禁煙となる中で、屋内に限らず人が集まる様々な場所での受動喫煙防止対策がなされていくと予想されます。

実店舗での分煙対策はもちろんのこと、突発的なイベントなどにおいても分煙対策をしっかりして、皆が気持ちよく過ごすことのできる環境を提供していきましょう。本サイトでは、その他にも分煙対策に関する様々な情報提供、お問い合わせにご対応しています。ご興味のある方はぜひお問い合わせください。