コロナ対策は受動喫煙対策にも有効的!飲食店が安全のためにしておきたい対策

今年4月1日に改正健康増進法が施行されたことと、新型コロナによるパンデミックおよび緊急事態宣言等で飲食店などの店舗についてはダブルパンチだと頭を抱えていたのではないでしょうか。

集客のために分煙をする店舗もあれば、コスト削減のためにそもそも分煙をせず完全禁煙にしたという店舗もあるでしょう。対応に追われ大変だという印象があった『受動喫煙対策』ですが実は、新型コロナ感染対策を考える上で、非常に重要なのです。

本記事では、たばこと健康について考えていく上で、喫煙がもたらす新型コロナへの悪影響、および喫煙室設置の飲食店がするべきコロナ対策について解説してまいります。

喫煙とコロナウイルスについて

日々様々な情報配信媒体において新型コロナウイルスに関する話題が取り上げられています。新型コロナウイルスは一部肺に影響を及ぼすと危惧されていることから、喫煙の影響はコロナ感染対策、重症化防止対策においては目を背けることができません。

ここからは、喫煙が及ぼす新型コロナへの影響を解説していきましょう。

喫煙者はコロナ重症化確率が約3倍

3月下旬に欧州疾病予防管理センターが発表した内容によりますと、喫煙者が新型コロナに感染した場合、呼吸障害を起こし重症化するリスクは極めて高いとされています。その具体的な要因については、体内に侵入したウイルスが細胞に感染する際に必要とする要素が喫煙によって活性化しやすくなるためであると見解しました。

また、イギリスのの権威ある医学雑誌「New England Journal of Medicine」に掲載された論文では、新型コロナに感染した1,099名の患者データのうち、喫煙者は非喫煙者よりも1.66倍の患者が重症し、ICUへの入室や死亡リスクも非喫煙者と比べて2.96倍高いことがわかっています。

出典:https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200327/k10012353551000.html

喫煙がコロナ原因遺伝子を増やす

先述に欧州疾病予防管理センターが発表した内容で、ウイルスが感染する際に必要とする酵素が喫煙によって活性化しやすくなるために、非喫煙者と比べて重症の確率が3倍になると解説しました。

その、誘発要因となる酵素は『アンジオテンシン変換酵素2』と呼ばれるもので、喫煙によって増加することがわかっています。そもそも喫煙はダイレクトに有害物質を肺に取り込むことになりますので、呼吸器疾患の最大のリスク因子でもあります。喫煙者は慢性閉塞性肺疾患であることも少なくなく、その慢性閉塞性肺疾患も新型コロナリスク因子の1つであることも示されています。

出典:https://www.thelancet.com/journals/lanonc/article/PIIS1470-2045(20)30150-9/fulltext

加熱式たばこも重症化リスクが高くなるのか

と、このように喫煙がもたらす健康および新型コロナ重症化への影響は多大であることがわかるわけですが、一方で火を使わずに喫煙ができる『加熱式たばこ』も重症化リスクを伴うのでしょうか?

カリフォルニア大学の研究グループによる論文によりますとと、アイコスのエアロゾルをラットに吸わせ血管内皮細胞の機能を評価したところ、紙巻きたばこ同様にニコチンによると思われる作用でアイコスでも心血管の内皮機能への影響がみられたといいます。また、同大学の別の研究グループの論文では、呼吸器にも紙巻きたばこ同様の影響を及ぼすという結果が明らかになりました。

喫煙に関して言えば、紙巻きたばこも加熱式たばこもどちらのほうが新型コロナ重症化リスクが高い、低いなどの差はないといえるでしょう。

喫煙室設置の飲食店がするべきコロナ対策

とはいえ、飲食店は業種によっては喫煙者の多い店舗もあるはずです。特に喫茶店や居酒屋については喫煙者の割合と非喫煙者の割合が同等程もしくは喫煙者のほうが多いということもあるかもしれません。

そうしたことから、飲食店は喫煙者のお客を逃さないためにも分煙対策等で喫煙室を設置する店舗もあるのではないでしょうか。ここからは飲食店における喫煙室設置のリスクと、飲食店がするべきコロナ対策及び健康のための対策について解説してまいります。

喫煙室は極めてハイリスク

というわけで、喫煙は新型コロナの重症化リスク等が高くなることから喫煙者の集まる『喫煙室』は極めてリスクが高くなることになります。特に、飲食店などに設置される喫煙室は比較的狭いスペースであることも多く、密集密閉、密接の3密がそろってしまうことも懸念されるでしょう。

喫煙スペースは3密不可避?対策の方法とは

実際に福井県では、喫煙所で感染したと思われる事例も報告されているといいます。

集客とお客の健康を守るために飲食店がするべきこと

ただし、このコロナ禍において売り上げが落ち込んだ飲食店は少なくなく、完全禁煙にしてしまうことでさらに売り上げ低迷を危惧している店舗もあるでしょう。

やはり喫煙者の来店率の高い店舗にとっては集客のためにも『喫煙室設置』は免れません。

そこで、飲食店が集客も、健康保持も行うためにすべきことは

①喫煙室の収容人数を制限する
②消毒などの作業を怠らない
③非喫煙者の導線となる場所に設置しない
④喫煙室内の空気清浄を入念に行う

等です。喫煙室の収容人数については、分煙ボックスの設置ですと1人用のものから設置することができます。もし仮に現在広い喫煙室があるのであれば、収容人数制限をし、もしそれが守れないのであれば閉鎖せざるを得ない旨を記載するとよいでしょう。

分煙ボックスの設置についてはこちらから

また、消毒作業を行うことや、受動喫煙によって非喫煙者が被害を被らないためにも、非喫煙者の導線となる場所に喫煙室を設置しないということも重要な点であります。

後は、喫煙室内の空気清浄を入念に行うことで、喫煙室内での感染リスクを低減させたり、非喫煙者への被害リスクをなくしたりすることができるのではないでしょうか。

まとめ

喫煙自体に新型コロナの重症化リスクがあるとは言え、飲食店にとっては集客のために喫煙者のための環境も整えておきたいものです。しかし、非喫煙者に悪影響な環境を作ってしまえば、今度は非喫煙者の集客ができなくなってしまうでしょう。非喫煙者の中には今回の新型コロナの影響により、普段から健康に気遣っていた人がさらに気遣うようになったという方もいるでしょうし、ましてや最近非喫煙者になったという方もいらっしゃるかもしれません。

飲食店が喫煙室を設置する場合は、このご時世だからこそ喫煙がおよぼす影響をしっかりと知ったうえで、非喫煙者にも喫煙者にもどちらの健康にも寄り添った対策が必要になるといえるのではないでしょうか。

1人用、および少人数用の分煙ボックスや、その他分煙についてはいつでもお気軽に分煙対策くん窓口までご連絡ください。

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