喫煙スペースは3密不可避?対策の方法とは

4月に施行された改正健康増進法に伴い、飲食店等喫煙ができるスペースを設けた店舗は少なくないでしょう。ところが、今年3月から日本でも本格的に大流行が始まった新型コロナウイルスの影響により、『密室』『密接』『密集』の3密と呼ばれる、『密』を避けて行動するようにとアナウンスされるようになりました。人と人との間隔をあけて行動する『ソーシャルディスタンス』もそのうちの1つです。

限られた飲食店の店舗内で喫煙スペースを作ろうとしても、その喫煙室は狭くなってしまいがちで、結局は3密を避けられない環境を作ってしまうことになります。中には、3密を避けるため、喫煙スペースの使用を禁止にした例もあるようです。

本記事ではコロナ禍における喫煙スペースの設置の仕方、3密を避ける方法などについて解説してまいります。

喫煙スペースとは

そもそもここでいう喫煙スペースとは、飲食店などの第二種施設における、屋内で喫煙可能なスペースのことを指します。

基本的に学校や病院などの第一種施設については、屋内外限らず敷地内での喫煙が禁止されているものの、第二種施設では、厚生労働省が定める屋内喫煙の基準を満たすことができれば、屋内でも喫煙ができることと決められています。

その基準が、技術的基準というもので、

①喫煙ペースからたばこの煙やニオイをもらさない
②喫煙スペース内の空気を良好に保つこと

という以上の2点を主目的として取り決めがされています。技術的基準に関する詳しい解説は下記の記事で解説しておりますので、ご覧ください。

喫煙室を設置する際の技術的基準とは?適切な基準を知って効果的な分煙対策をしよう

飲食店等に喫煙スペースを設置する場合は、上記の技術的基準を満たさなければならない上に、喫煙室内ではたばこの喫煙以外の飲食などの行為を行うことができないので、飲食店側は喫煙スペースに広いスペースをとることができません。

そのため、飲食店などにおける喫煙スペースは、3~5人程度が収容できるほどの狭いスペースの部屋となっています。

喫煙スペースにおける3密問題

一方で、新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、街中の喫煙所では閉鎖を余儀なくされているところもあります。それは、喫煙室が密室、密接、密集の3密を満たし感染拡大の温床となりかねないからです。

東京都ではほとんどの公衆喫煙所が閉鎖

しかし、閉鎖をしなかった東京都庁の近くの新宿中央公園では、大型連休明けの昼休みに喫煙所の周囲には250人以上の愛煙家が集まり、たばこを吸いました。公園管理者がメガホンで、喫煙所外で吸わないように呼び掛けるものの、ほとんど耳に入れられず、状況は変わらなかったといいます。

区の担当者は『近隣ビルで喫煙所の閉鎖が相次いだことで、公園の喫煙所に集まるようになった』と説明しています。喫煙所に入れるのは20~25人程度で、入りきれなかった喫煙者たちの足元には吸い殻が散乱していました。結局、同公衆喫煙所も閉鎖する始末となり、喫煙所や喫煙室は典型的例とされる喫煙所が次々に閉鎖したことで愛煙家はますます居心地が悪くなってしまったのが現状です。

喫煙スペースに入れる人数が限られている

新宿中央公園の喫煙所は、屋外であることもあり、20人強の愛煙家が収容できるほどの規模がありました。しかし、飲食店などの店舗では20人以上もは入れる喫煙スペースを確保することは難しく、せいぜい入っても3~5人程度が限界のスペースのものが多いです。

そうすると、喫煙スペースでは3密を避けられない状態になってしまいます。これにより、さきほど解説した新宿中央公園の近隣のビルなども喫煙所を閉鎖する運びとしたのでしょう。

ウイルスを外に出すことはできない

喫煙スペースには、分煙専用の空気清浄機のようなものを設置し、常に喫煙スペース内の空気を清浄に保つようなシステムとなっています。仮にこの機能がきちんとついていない場合は、喫煙室と認められない場合もあります。

ただ、このように空気清浄機のようなシステムがついているからといって、密集しても大丈夫かといえばそうではありません。密になることで、ウイルスが体に付着しやすくなり、感染しやすくなるということです。空気清浄機でウイルスを外に出すことはできないので誤認をしないよう注意が必要です。

喫煙室へ空気清浄機を設置して受動喫煙対策を行うときの注意点について

喫煙スペースで3密を避ける方法

3密のため、喫煙スペースを閉鎖するという手は非常に手っ取り早いのですが、何せ前述に挙げた公園の例のように、周囲へのポイ捨てや近隣への迷惑行為がふえることにもつながりかねません。ましてや飲食店において、近隣トラブルは死活問題で、閉店を余儀なくされるケースも起こってしまう可能性もあります。

特に飲食店の中でも居酒屋や喫茶店などは喫煙率の高い業態でもありますので、それらのリスクをさけつつ喫煙スペースの閉鎖は避けたいところでしょう。

ここからは、喫煙スペースにおけうる3密回避方法について解説してまいります。

収容人数制限をする

1つは収容人数の制限をすることです。一度に入れる人数をとりきめ、その人数を満たしていれば入ることができない仕組みにすれば自然と密を回避することができます。要は、トイレのように、はいれる場所がなくなったら順番を待ってもらうシステムと同様です。

喫煙スペース内にパーテーションを作る

また、喫煙スペース内にパーテーションを作り、隣の人との距離が近くても密を避けられる環境を作ることも一つの手です。テレビ番組等でも透明のパーテーションを置いている場合がありますが、それらのように、少ないスペース内でもパーテーションを置くことで密を避けることができます。

分煙ボックスを設置する

分煙ボックスと呼ばれる、電話ボックスのようなパーソナルボックスを設置することで1人用の空間を作ることができます。分煙ボックスの場合は、1人用ですので、それ以上の人数が入ることができず、自然と3密を回避することができます。

また、分煙ボックスは、製品として最初から技術的基準なども満たしたものになりますので、置くだけで分煙が完了する優れものです。3密回避のためだけでなく喫煙スペースを広くとることができないが、喫煙スペースを作りたい、お客からの要望があったなどの場合に、簡単に分煙をすることができます。

また、3密対策、新型コロナ対策として、現状の喫煙スペース内に、分煙ボックスをいくつか並べるという方法で分煙をすることも可能です。

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分煙ボックスの比較と、選ぶときのポイント

まとめ

喫煙スペースは、健康増進法に伴い、望まない受動喫煙をなくすために施行された法律でありますが、新型コロナの影響で、3密が避けられないことから多くの喫煙所が閉鎖を余儀なくされ、結果的にいろいろなところで喫煙をしてしまったために受動喫煙を招いてしまっている例もあるようです。

店舗でそのような事態を招いてしまいますと、クレームのリスクともなりかねません。しっかりと受動喫煙対策をしつつ、喫煙者の要望もかなえながら、誰もが過ごしやすい店舗を作っていくことが大切です。

省スペースな分煙、3密を回避した分煙、店舗内への喫煙スペースの構築については、ぜひ分煙対策くんにお任せください。

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